予防接種は、赤ちゃんを病気から守るために大切なもので、時に命にかかわる病気に犯されるのを未然に防ぐことができます。
予防接種には、予防接種法によって推奨されていて無料で受けることのできる「定期予防接種」と、任意で自費で受ける「任意予防接種」の2つがあります。
赤ちゃんの時に摂取する定期予防接種としては、感染すると重症化しやすく時には死に至ることもあるインフルエンザ菌b型である「Hib」、治療が困難で、Hibよりも死亡率と後遺症の残る確率の高い「肺炎球菌」、百日咳とジフテリア、破傷風、ポリオを予防する「四種混合(DTP+IPV)」、致死率の高い結核を予防する「BCG」が挙げられます。また、任意予防接種としては、「B型肝炎」、「ロタウイルス」、「インフルエンザ」などが挙げられます。
また、予防接種には受けられる時期や順番、回数があり、さらに赤ちゃんの時期は受ける予防接種も多いためスケジュール管理がとても大変です。予防接種を受けることも大切ですが、そのまえにきっちりと予防接種を受けるスケジュールを立てることが大切です。
予防接種を受けるさい、その方法として単独接種と同時接種があります。
単独摂取とは、1回につき1つのワクチンを接種するもので、同時摂取とは1回につき複数のワクチンを接種するというものです。日本では単独接種が基本でしたが、諸外国においては同時接種が一般的なものとなっています。
同時接種は、通院の回数を減らし、予防接種の接種自体の回数も減らすことができるので、保護者や赤ちゃんにかかる負担を減らすことができます。複数のワクチンを同時に接種するため、弊害や副作用を心配される方もいるかもしれませんが、現在同時接種によるデメリットは確認されていません。世界中のありとあらゆる人種や民族の子ども達に対して、10年以上前から行われていますが、何も問題は報告されていないのです。また、同時接種によってワクチンの働きが妨げられるということもありません。混合ワクチンでは効果が減らないよう工夫がされていたりと、同時接種はとても有用であるといえます。
実際に、自分の赤ちゃんに予防接種を行う際は、予防接種のスケジュールを含めてしっかりと医師との相談が大切です。なにか不安に思うことや、分からないことがある場合にはちゃんと解決するようにしましょう。