寝返りは赤ちゃんにとって、生まれて初めての大きな行動です。脳の成長や手足を動かせるようになるなど、脳の発達と体の発達が進んできた証拠です。
その後、お座りができるようになり、ハイハイするようになり、つかまり立ちから歩けるようになっていきますが、寝返りはその過程の一つなのです。
赤ちゃんが寝返りを始めるのは、早い子で生後3か月ごろです、一番多いのが5~6ヶ月頃です。
寝返りも個人差がとても大きく、遅い子は7~8ヶ月頃、またはしないままお座りができるようになってしまった、ということもあります。
寝返りをあまりしない、また全くしないからといって体の発達に問題があるわけではありません。
性格の差によるところも大きく、好奇心旺盛な子はしたがっても、慎重派の子はなかなかしなかったり、ただ単に寝返りという行動に興味がない、体が大きくてうつ伏せになると苦しいのでしたくない、という子もいます。
赤ちゃんの成長過程において、寝返りは脳と体の発達を計れる行動の一つではありますが、だからといってなかったとしても特別に心配する必要はありません。
慎重な子もきっかけさえつかめればあっという間に覚えます。
「寝返りのトレーニング」までは必要のないことですが、赤ちゃんが横向きになろうとしていたらちょっとお尻を押してあげたり、赤ちゃんの横に立ってそちら側に体が傾くよう意識させたり、ちょっとしたお手伝いをしてあげるのもいいでしょう。
赤ちゃんは寝返りをするようになっても寝返り返り(仰向けに戻ること)ができるまでに時間を要することが多くいです。柔らかい布団だと窒息してしまう危険があるので、この時期は布団の材質にも注意し見守ることが大切です。