咳が出る病気②:急性気管支炎

急性気管支炎は、上気道と肺の間の空気の通り道である気管支の粘膜に急性の炎症が起こる病気です。

その症状としては、鼻水やくしゃみ、咽頭痛、発熱、悪寒、倦怠感、咳(はじめは乾いた咳だが、しばらくすると痰の絡んだ咳になる)などが挙げられます。また、咳が激しくなってくるため、寝つきが悪い、機嫌が悪い、食欲がない、嘔吐といった症状も見られます。赤ちゃんの場合、さらに症状が悪化すると重大な呼吸困難を引き起こします。ヒューヒュー・ゼーゼーという呼気性喘鳴とともに、チアノーゼや顔面蒼白、呼吸のたびに胸骨の上や鎖骨の上が陥没する陥没呼吸などがあります。

急性気管支炎は、主に12月から3月にかけて多く見られる病気で、2歳以下の子どもがよく発症するものです。また、急性細気管支炎は主に6か月未満の赤ちゃんがかかるもので、3、4か月未満の赤ちゃんでは、ひどい場合呼吸が止まったりします。そして、急性細気管支炎を発症した場合、長期にわたって喘鳴を繰り返しやすいともいわれています。急性気管支炎も急性細気管支炎も、どちらもRSウイルスというのが大部分の発症原因です。しかも、このRSウイルスというのは感染力が非常に強く、1歳になるまでに赤ちゃんの約半数が、2歳になるまでにはほぼ100%感染するというほどのものです。

RSウイルスに関しては特効薬というものがなく、治療は対症療法となります。発熱に関しては解熱剤と冷却、呼吸器症状に関しては痰をきる去痰剤、気管支を広げる気管支拡張剤、咳をおさえる鎮咳剤を用いるといったかたちです。

また、家庭内ではできるだけ安静にさせます。症状が悪化しないようになるべく泣かせないようにし、症状の辛さを和らげるために適度に加湿をして室温を一定にします。そして、高熱のため水分が失われてしまうので、こまめな水分補給が大切です。また、水分補給は痰を切れやすくするという点でも重要な意味を持ちます。

予防としてできることもたくさんあります。まず、手洗いうがいなどの基本的な予防はもちろんですが、咳などの呼吸器症状が見られる人との接触を避けることが重要です。RSウイルスは、再感染以降ではただの風邪のような症状である場合が多く、RSウイルスに感染していても気づかないということが非常に多いからです。また、流行時には人ごみに連れて行かないといったようなことも当然重要です。RSウイルスは感染力は強いですが、しっかりとした対応で予防することができます。

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